いきなりガクチカを書け!って言われても困りますよね。「インターン行っている人はいいなぁ」とか「留学している人はいいなぁ」とか思う方もいると思いますが、実は企業の興味は魅力的なエピソードではありません。
この記事ではガクチカに本当に求められている企業の狙いを徹底解説します。書類選考アドバイザーとしてたくさんのガクチカの添削をしてきましたが、「せっかくいいエピソード持ってるのにもったいないなぁ」と思うこともありました。
ガクチカに求められているのはそのエピソードで「どう思ってどう行動したか」という点です。企業はエピソード自体よりもその過程に興味があります。

この記事では実例付きで徹底解説していますので、「アルバイトすらやったことないよー」っていう方でも魅力的なガクチカを書くようになれますので、ぜひご覧ください!
※ガクチカは自分で書いたものを添削してもらって磨き上げることで、真の完成になります。必ず自己満足せずにエージェントさんに確認してもらってください。企業に合う書き方も指導してもらえたりします。
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ガクチカとは簡単に言うと学生時代に力を入れたこと。つまり力を入れたなら基本なんでもOK。


ガクチカとは簡単に言うと「学生時代に力を入れたことを教えてください」っていうことです。例えば「学生時代はアルバイトに力を入れました」みたいな感じです。
企業がガクチカを見て知りたいことは思考力と行動力
企業はガクチカを通じて、あなたの思考力と行動力を見たいと思っています。あとは、困難にぶつかったときにうまく対処できるかどうか、です。社会に出るとお金をいただく代わりに困難なことにもぶつかります。それに対応できる素質があるかどうかを見極めようとしています。
ガクチカには何を書くべき?趣味のことだって書いてもOK。
ガクチカに何を書くべきか悩みますよね。実際には、学生時代に力を入れたことであればなんでもOKです。アルバイトでもゼミ活動でも、友達付き合いでも、講義を真面目に受けたでも、趣味でもなんでもOKです。
「他の人は海外留学とかインターンのこと書いてるから、自分のしょぼい経験だと恥ずかしい」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことは関係ありません。大事なのは経験の質ではなく、自分が経験から何を学び、どう改善できるかをアピールするかです。ガクチカの文章さえ良ければ評価を受けることはできます。
なんでも書いてもいいけど、熱量が大事。気持ちをしっかり込めることが大事
ガクチカには基本何を書いてもOKですが、熱量をしっかり込めましょう。書くことが本当にない方は熱量のこもったガクチカにすれば問題ありません。逆に、熱意のこもっていないガクチカはどれだけ良いエピソードだったとしても効果は半減してしまいます。
これはNG!ダメなガクチカを例文付きで解説!


NGなガクチカを例文と共に解説していきます。読んでハッとした方も安心してください。気づけただけで他の方と差をつけることができます。
熱量がないガクチカはいくらエピソードがよくてもNG!
私は学生時代留学に力を入れました。オーストラリアに留学しましたが、言語の壁に非常に苦労しました。そこで、現地の方々と積極的に話す機会を設けた結果、友人もたくさんでき、言語力を身に着けることが出来ました。自ら動くことで能力を身に着けられることを学びました。



オーストラリアへの留学は非常に有益なものだと思います。しかし、この文章だけでは熱意を感じず、「へー留学したんだ」という感想までに終わってしまいます。
一般的に悪いイメージがつきやすいことへのガクチカはNG
私が学生時代に力を入れたことはスロットです。スロットは非常に奥が深く、膨大な量の研究が必要です。ただやるだけでは成果が出ないことに気づき、入念な研究を繰り返しました。具体的には専門本を毎日読み、ノートにまとめ、実際に店に通ってはPDCAサイクルを回しました。結果、徐々に結果が出始め、大学を卒業するころには月に20万円程の安定収入を得るまでになることができ、創意工夫で結果を出す能力を身に着けました。



熱量は感じますし、改善努力は素晴らしいですが、なんとなく就活の場には相応しくないような気がしますよね。
刺さるガクチカを書くためのポイント 読む人に感情移入させよう!


刺さるガクチカはあなたがどう思って、どう努力をしたかの過程が頭の中に浮かんでくるような文章になっていることが条件です。良い例と悪い例で見てみましょう。
「どう思ったか」が一工夫ある表現で書かれている
先程のオーストラリアの留学の例で、一工夫した表現を見てみましょう。
- どう思ったのか分からない文章
-
×オーストラリアに留学しましたが、言語の壁に非常に苦労しました。
- どう思ったか、その状況まで分かる文章
-
〇オーストラリアという知り合いが一人もいない環境で、話すことができないのは非常に孤独でした。周囲の方々が楽しそうに話すのを見て、会話に入れないことを情けなく悔しく感じました。
「どんな努力をしたか」がより具体的に深堀りして書かれている
飲食店のホールのアルバイトを例に出してみます。
- 悪い例
-
×お客様の満足度を上げるため、メニューを全て暗記して、すぐに質問に答えられるようにしました。結果、お客様の満足度が上がりました。
- 良い例
-
〇お客様の満足度を上げるため、勤務時間前にメニューを頭に入れる時間を作りました。入っている原材料や、その日のおすすめのメニューなども準備しました。また、お子さまやご年配の方には食べやすいメニューをご案内したことで喜んでいただけることが多く、結果としてご家族連れの満足度を上げることができました。
「本当に何もガクチカに書くことがない」方向け ガクチカの案と例文をご紹介


誰でもできる!学業・講義をガクチカにする
大卒の方で、講義を受けたことのない方はいないはずです。「大学では学業に力を入れました」というのは文句のつけようがない立派なガクチカです。大事なのはそれをいかにアピールするかですので、例文を見てみましょう。
私が学生時代力を入れたことは学業です。本を読むことが好きだった私は、大学で専門的な知識を得たいと思い、文学に入学いたしました。文学の分野は私が想像していたよりも深く、周囲の学生と意見交換をした際には知識量の違いを目の当たりにし、自信をなくしていました。そこで、その日講義で学んだことを講義後に図書館で深堀りする習慣をつけました。得た知識は自分なりにノートにまとめて、1週間分を復讐することで記憶定着を図りました。結果、1年目が終了する頃には周囲の友人から知識を頼りにすることが多くなりました。卒業論文では芥川龍之介を取り上げましたが、その頃には文学において網羅的な知識を得られており、他の学生とは違うアプローチでの論文にできたと自負しております。愚直に成長に変えていける力を身に着けることができ、貴社においてもこの力は活かすことができるものと考えております。
趣味・サークルをガクチカにする
インターンやアルバイト、表彰の経験などはガクチカとしてかっこよく見えますよね。「趣味やサークルをガクチカにすると遊んでいたみたい」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。ただ何も考えずに遊んでいたように書くことが問題なだけで、そこで何を考え、何を得たかまで言及出来れば、十分ガクチカとして武器になります。
私は学生時代にテニスサークルに力を入れておりました。サークルではさまざまな温度感の仲間が活動しているため、その調整に苦慮しました。時にはやりたい練習の意見が異なったりして衝突することもあり、なんとかしてサークルの雰囲気を変えたいと考えておりました。私は小さなことから交流の場を設けることにし、自ら飲み会を企画したり練習前の会話で仲のいいグループ同士を引き合わせたり動きました。目立った行動ではありませんでしたが、卒業の際「いつもみんなを想ってくれてありがとう」という寄せ書きをもらった時は、涙が出そうなくらい嬉しかったです。自分の思いを行動で示せば、実は周りは見てくれているのだということを知りました。貴社においても、その気持ちを忘れずに存在するだけで周囲の雰囲気をよくできる存在でありたいと考えております。
趣味の選び方には注意が必要です。NGな趣味、無難な趣味の具体例を解説しているのでチェックしてください。
履歴書に書ける!おすすめの特技・趣味
ガクチカは型に当てはめて書けば構成はOK!後は具体性と気持ちが籠っていればアピールできる


上記の文章では基本的に以下の構成で書かれています。学業に力を入れた文章を例に型をご紹介します。
私が学生時代力を入れたことは学業です。
本を読むことが好きだった私は、大学で専門的な知識を得たいと思い、文学に入学いたしました。文学の分野は私が想像していたよりも深く、周囲の学生と意見交換をした際には知識量の違いを目の当たりにし、自信をなくしていました。
そこで、その日講義で学んだことを講義後に図書館で深堀りする習慣をつけました。得た知識は自分なりにノートにまとめて、1週間分を復讐することで記憶定着を図りました。
結果、1年目が終了する頃には周囲の友人から知識を頼りにすることが多くなりました。卒業論文では芥川龍之介を取り上げましたが、その頃には文学において網羅的な知識を得られており、他の学生とは違うアプローチでの論文にできたと自負しております。
この4ステップで書いていけば、文章構成はばっちりです。後は4つを繋げてあげればOKです。



書き方が分からない方はまず型に当てはめてみましょう。具体的に書くこと、自分がどんな気持ちだったかをその時のことを思い出して詳細に書けば、魅力的なガクチカになっています。ぜひ試してみてください!
※ガクチカは自分で書いたものを添削してもらって磨き上げることで、真の完成になります。必ず自己満足せずにエージェントさんに確認してもらってください。企業に合う書き方も指導してもらえたりします。
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